雪といえば・・・

昨日は朝からさらさらと雪が降り積もりました。
そんな日には、ある男の子の小さい頃を思い出します。
随分小さい時でしたが、雪の日に男の子がレッスンに来たので
玄関を開けますと、お母さんに手をひかれて半べそを
かきながらやってきました。
私は「どうしたの？雪でころんだ？」と聞きますと、
お母さんが「いえ、雪で遊びたいって聞かないんです。
レッスンが終わったらねって言って聞かせてますが
大泣きです。」と言いました。

そんな男の子も今では中学生になり、野球部で汗を流しています。
「先生、昔はピアノがちょっと苦手だったけど、今は
楽しくなってきたよ。」と言って、男の子はお気に入りの
アーティストの曲を弾いています。

おぎゃあと生まれてから子どもたちは１人１人、
自分のペースで育っていきます。
小さい時にぱっと花を咲かせる子もいれば、
ゆっくり時間をかけて咲かせる子もいます。
今はゆっくり時間をかける事が難しい時代かもしれませんが、
それでも何か１つ、時間をかけて楽しめる事を子供たちが見つけられるといいな、
心の栄養になるといいな、と思います。