狂言。

子どもたちはいろいろな習い事をしますが、
珍しい習い事をしていた男の子がいます。
中学2年生の男の子のレッスンをしていた時に、
秋の文化祭で演劇をするという話になり、
男の子はそのセリフを少し話してみてくれました。
普段、話している時はあまり感じませんでしたが、
セリフを話すと、とても言葉がはっきりして
声も通っていました。
私は「〇〇くん!アナウンサーみたいに声がいいね!
放送部だっけ?」と聞きますと、男の子は
「いえいえ、前、狂言を習っていたんです。」と
言いました。
「狂言?!あの『能と狂言』の狂言の事?」と聞きますと、
「そうです。面白くって、興味があったので、
何年か習っていたんです。その時の発声練習のおかげ
かもしれないです。」と言いました。
お迎えに来たお母さんも「狂言師の方の所で
何人か習っていたんですよ。一緒に習っていた
お友達の1人は、今では舞台にあがっているそうです。」と
教えてくれました。
男の子は今度、お友達の舞台を見に行くとワクワク
しているようで、「ぼくも早く何か夢を見つけたいなぁ。」と
話してくれるその目は、きらきらと輝いていました。


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