(読売新聞より)
両足をハの字に踏ん張り、正面を見据えて黒い太鼓に
バチを振り下ろす。家を失ったやりきれなさ。家族を亡くした
悲しみ。扇形に並ぶ49人の思いが、まっすぐに放たれてくる。
昨年11月5日、東京駅。黒のTシャツに白い鉢巻を締めた
宮城県石巻市の中学校の生徒が、コンコースに集まった
500人を前に、手作りの太鼓で合奏した。バチを握ったのは
半年前。だが、血豆と夏休みを潰した特訓の成果は万雷の
拍手を浴びた。校長先生は涙ぐみながら「魂が込められていたぞ」と
教え子たちに声を掛けた。3年生の生徒さんも手ごたえを感じた。
「いろんな思いを太鼓に込めた。一緒に悲しんでくれた
世界中の人たちに届いたと思う。」・・・・・

という記事を読みました。
以前、テレビでも取り上げられていました。
新聞にはしっかりと前を見据え、力強くバチを振り下ろす
子どもたちの真剣な顔も掲載されていました。
その瞳には、「絶対負けない、絶対あきらめない」という
強い意志をひしひしと感じ、私はなんとも言えない
気持ちになりました。
この『輪太鼓』(古タイヤで作っているのでそう呼んで
いるそうです。)には、ピアノのようなドレミの音は
出せないかもしれません。
でも、太鼓だからこそ、人の心の思いを『言葉』という
フィルターを通さずに、ダイレクトに表現し、
それが人々に伝わるのだと思います。
被災地の子どもたちの想いを受け止め、
1日も早い復興を心から祈り、私たちにできる事を
1つ1つやっていきたいと思います。




 

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