2012年11月
干し柿
ある女の子の生徒さんのふるさとでは、植えてある渋柿で
毎年、干し柿をつくるそうです。
女の子は「毎年、たくさんできる渋柿を干して作ります。
いくつかはカラスのおやつにとっておきますが、
途中でほすのをやめる干し柿がとっても美味しくて大好きです。
最後までちゃんと干すと、売っている干し柿と同じように
まわりが白くなるんですよ。我が家の冬から春にかけての
フルーツの定番は、リンゴとこの干し柿です。」と
教えてくれました。
最近はフルーツをあまり食べなくなっている、という
ニュースを見ました。
皮をむいたり種を取ったりするのが面倒、というのがその
理由だそうです。
(そういえば、魚も切り身で売っている事が多いです。)
便利になる事は助かりますが、手間をかけてあげると、また一味違った
楽しさも味わえると思います。
音楽も、ひと手間、ふた手間、み手間・・・最後に私の愛情をかけて
仕上げていきたいと思いました。
もうすぐサントリ-の発表会です!!
今週の日曜日は第13回ドルチェミュージックコンサートが
サントリーホール[ブルーローズ]であります。
毎年、舞台には生花を飾りますが、今年はクリスマスをテーマにした
ものが飾られます。
また、開演前や写真撮影の間にはクリスマスのBGM、
演奏前の子どもたちに差し上げている『楽しく弾ける
おまじないのチョコレート』も、クリスマスのものになっています!!
(みんな、楽しみにしてね!!)
あと3日、ラストスパートです!!
歴史
中学や高校になると、社会では地理や歴史を勉強します。
歴史は日本史と世界史を勉強しますが、
年号を覚えたり、世界史ですと慣れないカタカナの人物名を
覚えたりと、私も随分苦労しました。
小学校ではまだ歴史の授業はありませんが、
自分が気に入った人物が決まると、特に男の子たちは
まずその人の伝記を読み、本の中の挿絵から
「こんな人かな?」「強い武将かな?知将かな?」など
様々なイメージを膨らませていき、
女の子は海外の女性の伝記にひかれるようです。
きっとこの時期の子どもたちには難しい年号は関係なく
シンプルに『おもしろい』と思い、
『もっと知りたい』という探究心でいっぱいなのだと思います。
何事も興味を持って取り組む事が見つかると楽しいですね!!
雨
昨日は1日中、しとしとと雨が降っていました。
私も学生の頃はレッスンに通うとき、雨が降っていると
「寒いから、レッスンの時に指がうごくかなぁ。」と思いながら
手を温めて手袋を2枚重ねて、手袋の間にホカロンを
はさんで先生のお宅まで行ったことを思い出します。
今は生徒さんが来るまでに部屋を温めたり、
温かいタオルの用意をして、子どもたちを待ちます。
私も小さい頃、先生から頂くがんばったごほうびのシールや
お菓子はとても嬉しかったので、ピアノ部屋にはいろいろな
種類のお菓子をお皿にのせるようにして、少しでも
寒さがふきとぶように心がけています。
もうすぐ発表会、当日はいいお天気であたたかい日になると
いいなと思います!!
すまんね。
最近、ネコ先生はよくネコベットの隙間に
顔をつっこんですやすやと寝ています。
(頭がささったように見えます。)
ちょうどピアノ大好きな男の子とお母さんが
レッスンに来た時もちょうどその状態でしたので
私は「最近、こんな寝方がお気に入りのようなんです。
苦しくないんでしょうかね?」と言って
ネコ先生の背中をなでました。
するとお母さんが「先生、それは『すまん寝』って
いうらしいですよ。ちょうど頭を下げて
ごめんなさいをするように見えるかららしいですよ。」と
教えてくれました。
私は「なるほどー!!『すまん寝』は『済まんね』の
事ですね!!」と言いました。
ネコ好きの世界、なかなか奥が深いです。
最後の弾き合いです!!
昨日は発表会に向けての弾き合いをしました。
ちょうど1週間後の本番に向けて、子どもたちは
エンジン全開です!!
ある女の子は曲に合わせてクリスマスらしい赤い
洋服で楽しそうに弾き、
ある女の子は、左手の流れを作るコツをつかんで
演奏してくれました。
また、ある女の子は、今週8度を超える熱を出してしまい、
2日しか練習できませんでしたが、それでも
気合で乗り切ってくれました。
ある男の子はコンクール・ファイナリストの映像をネットで見て
テンションを上げて演奏してくれました。
『もういくつ寝るとお正月』ではなくて
『もういくつ寝ると発表会』
1日1日を大切にして本番を迎えてね、と話して弾き合いを終わりました。
この最後の1週間、何度経験してもドキドキです!!
連弾してみたいです!!
大学で医学を学んでいる女の子がいます。
大学に合格してから発表会に復帰して頑張っています。
来年は少し楽らしいのですが、大4とその後の2年間は
非常に大変だそうで、朝9時に登校した後は
夜11時に大学を出るという生活になるそうです。
女の子は「目標に向かって頑張ります!!けど
大変だ~!!」と言って、ピアノに向かいます。
来年の発表会はまだ先ですが、「先取り先取り!!」と
いって、私と女の子とお母さんで次回の曲の候補を
幾つか選びました。
(もちろん、今年の発表会も出演されて、ただ今練習中です。)
女の子は「ソロは本当に大変になるので、何か
いいアイデアはありませんか?」と言いましたので、
私は「じゃあ、連弾はどう?迫力のある曲もたくさん
あるんだよ。」と言って、いろいろな曲を出してみました。
その中で女の子は「あ!その曲、大好きです!!」と言い
お母さんも「華やかで、みなさんしっていらっしゃい
ますね!」と言いました。
ちょうど私が弾いたのはチャイコフスキーの
『花のワルツ』でした!!
さっそく私と女の子は初見でしたがゆっくり合わせて
みますと、「すてきー!!」といって、女の子の
目はきらきらしましたので、私も「じゃあ、発表会が
終わったら、練習開始ね!!」といって
女の子と楽しい約束をしました。
私も久しぶりの大人の人との連弾で楽しみです!!
おもてなしの心。
学校によってはお昼ご飯はお弁当という学校があります。
小学校は教室で食べる事が多いようですが、
中・高になると、ランチ用の大きなスペースがあるそうです。
フランスに留学していた女の子は
「むこうのランチはすごく簡単ですよー。
学生はたいがいフランスパンを1本買って、歩きながら
済ませてしまいます。私も学生の時はまねして、ときどき
やっていましたが、日本ではまず見ない光景ですよね。
あと、お弁当も簡単なタコウインナーにプチトマトに
ちょっと顔のついたおにぎりが入っているだけで
まわりの子たちはキャーキャーです。
特別、気合の入ったものではないのですが、
これって文化の違いですね。」と話していました。
今、日本のおもてなしの心が海外でも評価されている
そうです。
きっと、お母さんが子供に心を込めてご飯や
お弁当を作り、それを食べた子供たちが意識をしなくても
肌から日本人特有のおもてなしや心配りを
学んでいるのかな、と思いました。
クリスマスまでもう少し!!
こどもたちはもうすぐやってくるクリスマスに
ワクワクです!!
お友だちと開くパーティーの計画や、サンタさんに
お願いするプレゼントの事など、今からクリスマスが
始まっているようです。
小3の女の子がレッスンに来た時、私が
「クリスマスにはケーキがあると嬉しいよね!!」と
言いますと、女の子は「そうですね!でも、
私は卵がちょっとダメなので、お母さんが
チョコレートを買ってくれます。カレンダーに
なっていて、その日のところを開けると
かわいいチョコが1つ入っているんです!」と
楽しそうに教えてくれました。
その女の子が大きくなってお母さんになった時、
自分が楽しかったクリスマスの事を思い出し、
きっと自分の子供にもステキなプレゼントを
してあげるのかな、と思いました。
もみじ。
昨日、出張レッスンで女の子の家へ行きました。
都心から少し離れたところにあるそのお宅は、
毎年、庭先のもみじがとても見事です。
「今年も楽しみだな。」と思いながら玄関をくぐりますと、
本当に見事なもみじの紅葉がそこにありました。
木は3~4本なのですが、赤・オレンジ・緑の葉が
それぞれの木ごとに違い、それらが折り重なって、
太陽の光が葉の隙間からきらきらした様子に、
思わず見とれてしまいました。
玄関に出てきた女の子に「今年ももみじはきれいだね!!」と
言いますと、女の子は「ありがとうございます!
うちの家族も、きれいだねって話しています。」と
教えてくれました。
「何か特別な事でもしているの?」と聞きますと
「いえいえ!何もしてませんが、きれいだね、とか
今年も見事だね、など話しているくらいです。
ほめられて伸びるタイプかな?」と言って笑っていました。
来年も、また見事な紅葉を見れたらいいなと思います。